そもそもある煩悩
カメラ選びは「いい写真とは?」で書いた自分が撮りたい自分にとってのいい写真を撮るために最適なカメラを買えばいい。って言いたくなるけど、ことはそんなに簡単ではない。
僕には煩悩というものがあって、カメラに関しては中途半端なそこそこの知識があるので、あれも欲しい、これも欲しいとなってしまうんです。
ということでここに僕の煩悩をまずは書いてみたいと思います。
カメラ遍歴
カメラを最初に買ってもらってからもう40年以上すぎました。最初はCanon A-1というカメラでした。その後Zeissにあこがれて、CONTAX S2、Leica M3、Canon EOS-1Dも持っていたことがあります。
その後デジタルになりNikon D100、Canon 6D、Sony αシリーズ各種、Nikon Z5、APS-C機でSony α6400, 6100, ZV-E10なども一時所有していました。マイクロフォーサーズもあったり、コンパクトカメラもあったりと正直迷走中です。
発色を結構気にしている
フィルム時代は発色は基本フィルム選びで変わってきました。Velviaの派手な発色にあこがれてずっとポジフィルムを使っていました。だけど、疲れちゃったんですね。派手な色に。最後にKodachromeと言うフィルムの独特に深みがある発色が好きでしたが、ほどなくフィルム時代は終わってしまったのです。
デジタルになって、後から現像できるとは言えベースの色はカメラ本体選びがメインになってきます。Nikon D100はデジタル機だから買ったのですが、その後のCanon 6Dは風景写真の派手な発色が好きで買ったんですよね。あの丸い感じのカメラ本体の形はあまり好きではないのですが、派手は緑の発色で選びました。
僕の好きな写真家の宮本卓さんの写真に憧れてCanonを選んだのもあります。また今は違いますがスキューバダイビングをしていた頃にやっぱり大好きな写真家 高砂淳二さんがCanonを使っていた印象があって形は嫌いなんだけど基本Canonでした。
そう言えば最初に買ってもらったのが何故Canon A-1だったかと言えば形がかっこよかったからです。当時のCanon機は角ばっていたんですよね。Nikon機も角ばっていましたが、僕は王道よりもそれを追いかける立場だったCanonが好きだったというのもあります。
話す少し脱線しますが、僕はこの追いかける二番手が好きというのはTOYOTAよりもNissanが好きだったし、JALよりもANAが好きだったし、巨人よりも中日が好きだった。なんて言うところにも現れている気がします。
撮影体験と言うカメラ選びの一つの基準
最近になって撮影体験と言うカメラ選びのひとつの基準を知りました。写る写真ももちろん大事だけど、そのカメラ自体に愛着を持てるか?ということです。見た目がかっこいいというのもあるし、コンパクトで持ち歩きやすいというのあるし、Leicaと言うブランドが気を上げてくれると言うのもあるし、ファインダーが見やすい、操作がしやすいと言うのもあります。
写真には、撮影者本人が映ることは殆ど無いですが、でも撮影者の気持ちや考え方や姿勢、性格、被写体との関係性などが実は写ります。デジタルになって撮影後のいわゆる現像と言われる、デジタル処理にも現れますが、撮っているときの気持ちというのはすごく大事です。
自分がいいなと思う機材で気持ちよく撮るという事はすごく大事なことで今後はこの観点をすごく大事にしたいなって思います。
カメラメーカーの哲学に惹かれる
僕が今気になっている機材を列挙してみると
- Nikon Z7/ Z7 II
- Z 50mm F1.8
- NOKTON 40mm F1.2
- APO-LANTHAR 35mm F2
- APO-LANTHAR 50mm F2
- Z 85mm F1.8
- Z 24mm F1.8
- Z 25mm F1.8
- Fujifilm X-T5
- XF 33mm F1.4
- XF 56mm F1.2
- Fujifilm X-E4
- XF 35mm F1.4 R
- XF 23mm F2
- XF 18mm F2
- XF 27mm F2.8
- XF 35mm F2
- Leica M11 Monochrome
- Leica M10-D
- Leica M11-P
- Leica Q3
- Leica SL-2
- Panasonic S5 II
- Panasonic GX7 Mark III
- Leica Lumix 25mm F1.4
- Leica Lumix 15mm F1.7
- Hasselblad X2D
- Fujifilm GFX 100S
- Fujifilm X100V
- Sony RX-1 Mark2
- RICOH GR III
- RICOH GR IIIx
ざっと書くとこんな感じです。今まで散々使ってきたSonyやCanonがほぼないんですよね。このリストを見てちょっと思ったことがあります。それは各メーカー自身が確固たる画作りの哲学があるってことです。もしかするとあるように見えているだけなのかもしれません。僕の好きなインフルエンサーさんの影響も多分にあります。
今まではオートフォーカス命だった
今までのカメラ選びは、とにかくオートフォーカスの速さが大事でした。スポーツを撮っていた過去もあるし、それよりも好きな人物写真でことごとく、瞳のピントを外してきた過去があるからです。人の瞳にピントが合った時のワクワク感って実はないんですよね。だからミラーレス一眼になってからはひたすらSonyを使ってきました。
とにかくSonyのオートフォーカスの素晴らしさってないです。とにかく速い。
でもよく考えてみると今のミラーレス一眼はオートフォーカスはかなりいいし、人物撮影も子供のような予測不能な被写体の場合はSonyがいいなと思うこともあるけれど、僕が撮る被写体ならSonyのオートフォーカスじゃなくても充分に使えるんですよね。予測不能な子供だって今の機材なら、半分くらいの確率ではフォーカス合いそうな気がします。
金額
カメラを買うことはホイホイと買える金額ではないです。リストの中でLeicaのカメラとレンズ、Hasselbladのカメラとレンズは今はちょっと手が出ないです。ただ近い将来になんとしても一度は使ってみたいです。資金に余裕があれば購入しても資産価値があるのでまた売ればいいとよく言われますので、まずはその余裕資金を作ることをやります。
その他のカメラもそれなりの値段20万円〜30万円しますが、こちらはなんとかできると思っています。
基準となるカメラが欲しい
僕の好きなインフルエンサーがいます。林さん。(@kotaronya) bird and insectと言う映像プロダクションにいらっしゃった方で今はフリーランスです。林さんの言葉がとても示唆に富んでいて僕は好きです。その他には、伴貞良さんのYoutubeはカメラ選びの参考にしています。このふたりはメーカーからのプロモーションの色が少ないなって思うんです。プロモーションのお手伝いは実際にはしていますが、ご自身のご意見がすごく反映されるおふたりだなって思ってます。さらに言語化も素晴らしく、すごくわかりやすく納得するんですよね。
なのですごく信頼しています。
メーカーさんとのつながりが強いとどうしても、そのメーカーさん中心のお話になって行くんですよね。Youtuberさんはそれが活動の原動力でもあるので問題はないのですが、前出のおふたりの言葉がやはり深みがあって好きなんです。
その中で林さんが、「透明なレンズ」というお話をしています。Nikon Z 50mm F1.8 のレンズのお話で出てきたのですが、Z7+Z50mm F1.8の組み合わせが僕にとっての透明な組み合わせ、透明なレンズとおっしゃってました。人の感性を借りたまま活動をする気はないのですが、基準となる機材はほしいなと思うので、このZ7+Z50/1.8の組み合わせはどこかで手に入れたいところです。
自分の中の基準。まずはこのZ7+Z50/1.8から始めて自分なりの基準を決めたいなって思います。
基準となるカメラとは?
「基準となるカメラ」とは、色ができるだけ忠実に再現される。ああこれオールドレンズっぽいなともならず、ああこれLeicaの色だなともならず、とにかくその現場をそのまま切り取ったままの絵が出てくるのが理想です。
人間の眼というのはとても優秀で、被写体の前後がボケたりはあまりしません。しないことはないですが、さらに、明るい所と暗いところも、見事に修正してそのコントラストをその場で最適に調整します。
ですが、カメラにはこれが出来ません。暗い所に合わせれば、明るいところが白く飛び、明るい所に合わせれば暗いところが真っ黒になります。ボケも被写体以外の場所がボケるのが逆に写真のいいところと言える部分もあります。
なので実際には眼で見えているものとは違うのですが、色再現性と、ボケ味。さらにファインダー、フォーカスの合い方、操作感等の基準をまずは、Z7+Z50/1.8に仮置きするということです。
林さんはさらに、今はHasselbladのカメラにXCD55mm/2.5というレンズがメイン機ですし、フルサイズのカメラでもコシナのVoigtlander(フォクトレンダー)の NOKTON 40mm/F1.2があればそれでいいとおっしゃってます。
Hasselbladは今はちょっと購入できないので、Z7+Z50/1.8 とNOKTON 40/1.2をまずはメイン機としたいと思います。
Z7 + Z 50mm F1.8の懸念点
Z7 + Z50mm F1.8の懸念点は決して小さくないということです。ですから撮影するときは、写真撮ります!という気持ちが今は必要です。毎日持ち歩いても問題ない方法が見つかるかも知れませんが、パソコン(Macbook Air 13inch)は毎日持ち歩くので、それにカメラもとなると1つのカバンに入れるにはちょっと重いのですよね。
バックパックを持ちつつ、Z7は手に持ちつつ歩いて写真を撮る。なんてスタイルにするとどうなるのかな?って思います。